幸村の雪待日和

ゆきむらゆきまちのぶろぐ

今期のロボットアニメをちょこちょこ見てとか

 

 想起したものなどをつれづれなるままに。

 

ガルガンティア。

 一話でのヒディアーズとの戦争を見てまず思ったのはああこれはグレッグ・ベアの「鏖戦」を今の想像力でやったらこうなるかなあという感じで、上記作品がオールタイム・ベストに入る自分としてはもうそれだけで美味しかったですもぐもぐ。

 星に落ちてからのあれこれも、古き良きSFの文脈を丁寧になぞりつつも要所をジブリ的な説得力のある絵でアップデートして見せてくれている、という感じでとりあえず何も言うことのない安定感。海が舞台ということもあってところどころデイヴィッド・ブリンが書きそうなお話だなあと思ったりもしました。あとチェインバーはかわいい。

 おそらく後半はきっつい展開を押し込んでくるのだろうけど、個人的にはこのまんまずっとのんべんだらりと海上生活を描いてくれてもいいなあと思ったりした。 

 

マジェスティックプリンス。

 デザイナーズ・チルドレンが「謎のヒト型をした人類の敵」と戦う、というシチュエーションは「地球へ」の逆でもあるよね、ということでアレを読み返しつつアニメを見るとわりと違った風景も見えてくるかもしれず。チルドレンたち側から見ると勿論従来のヒーローアニメとかエンダーのゲームとかそういう古典からの積み上げもありつつ良い感じにポップになっているなあという印象。個人的にはロボットのバトルは一番上手く見せていると思う。

 

ヴァルヴレイヴ。

 某所でちらほらと呟いたように、5話までみても今ひとつよく飲み込めないというのが正直なところ。エルエルフさんはエルエルフさんだしヴァルヴレイヴは村正みたいでかっこいいしハラキリンザムはつい笑ってしまったし正ヒロインより黒髪のほうが個人的にはいいけどやっぱりあんこちゃんみたいな引きこもりの子が一番気になるかなあ、みたいな感じでとりあえず見てはいるのだけど何故か眼はどんどん滑っていく。色々詰め込んでるなあというのは感じる。

 ガンダムのつもりでだらっと悲惨な戦争ドラマを見るものかなと思っていたらバイファム高河ゆんが描き直したものをさらにアニメ化したようなものを突きつけられ、疑問に思いつつも刹那的な快楽を味わっているような――いや、それもあまり適切な喩えとは思えない。

 あるいは銀河美少年のごとくロボット物と学園物を融合しようと思ってサンライズが全力を出した結果がこれなのかもしれない。それを言ったら境ホラだってロボット物&学園物と言えなくもなかったが、あれはいい意味でも悪い意味でも統一された世界観から外れないという強い意志を感じた、ので。

 いずれにせよ、これは新しいものなのかもしれないが、個人的にはそれが総合的な愉しさに繋がっているかと言われれば現時点ではなんとも言えない――のでとりあえず新約ヤマトで砲撃戦にうひょーってなってるのが俺だ。 

 ヤマトは戦艦の動きが軽やかすぎることとデスラーがややホモいこと以外には特に不満はないのでぜひこのクオリティで最後までやってほしいなーと思い。